興元寺上帯
   
H23.5.29開催の「親鸞さまを聞く勉強会」の要約


あの世とこの世を結ぶもの

  親鸞聖人は以下のように言われています。

 「罪と障害は功徳の本体となります。
 氷と水のように氷が多いと水も沢山です。
 障害が沢山なら徳も沢山ということです。」

 「汚れきった時代の中、思想は乱れ、煩悩は激しく盛んであり、
 人々は悪事を犯すばかりで、
 その寿命はしだいに短くなる時代で、
 南無阿弥陀仏を称えて人生をおくっている人は、
 不可称不可説不可思議の功徳が
 阿弥陀仏から与えられているのです」


 「阿弥陀仏が願われ実現された真実の世界は、
 私が作り上げた世界ではないので、
 阿弥陀仏の働きにお任せすれば、
 私の思い計らいもすべてを除去して
 絶対真理の世界に昇華させるのです。」


 「南無阿弥陀仏を称えている人々を見守り、
 万全の体制で救済しているので、
 無量光(アミダ)と呼ばれます」

  この世の中で、自分が幸せになるためには、自分自身が努力して功徳を積んで、それが花開いた結果が幸せだと考えているのではないでしょうか。しかし、それでは自分が貯めた功徳を使い果たしてしまえば、幸せも終わります。功徳を減らさないためには、功徳を積み続けて使わないようにしないといけません。それなら花は咲かないでしょう。

  最近どこでもしているポイントも、貯めたポイントを利用しないと恩恵はありません。それがこの世の仕組みです。

  人々を救おうと思っても、自分の幸せの為に積んだ功徳(ポイント)は、苦しんでいる人には届きません。イソップ物語の「蟻とキリギリス」で蟻はキリギリスを助けませんでした。「自業自得」と味わえば、キリギリスに救いはありません。一人一人が自業自得なら、誰からも助けてもらえません。そのような世界を地獄といいます。自業自得の論理から抜け出ることが大切なのです。

  私が見ている世界は、自分の思いや信条を材料として、心が描いた『そらごとたわごと』(嘘、偽り)の世界なのです。自分が描いた世界とは全く違う真実の世界が存在するのだと、お釈迦様は覚られたのでした。

  親鸞聖人は、阿弥陀仏の真実の教えに出遭って、自分が描いていた世界観を消すことができたのです。

  私達も阿弥陀仏の無限の働きに出遭って、真実に生きることができているのです。

  あの世とは真実の世界を指します。決して死後の世界や生まれ変わり死に変わりを繰り返す、迷いの世界の生き方を言うのではありません。礼拝

 
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